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9月23日(水) 放送朝会 太陽系の話

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 マスクをしたまま気持ちを込めて「おはようございます」のあいさつをした後、4連休のことを聞き、涼しくなったので体調管理をしっかり行うこと、前期が終わるまで、3週間を切ったので、前期のまとめをしっかりしていこうと切り出しました。
 今日はいきなり、こんな言葉を聞いたことがありますかと、「水金地火木土天海冥」を提示しました。以下話の内容です。
 この何かの暗号みたいな言葉は「すいきんちかもくどてんかいめい」「すいきんちかもくどってんかいめい」など言われます。聞いたことがある人は、宇宙などに興味があるのかもしれません。これは地球と同じ太陽系の惑星です。太陽系の惑星というのは、太陽の周りを回っている星の集まりのことです。太陽から近い順番に、水星 金星 地球 火星 木星 土星 天王星 海王星 冥王星とたくさんあるので、覚え方を工夫していたのです。校長先生が子どもの頃は、今示しているように「水金地火木土天海冥」って覚えていました。テストでもこれが正解でした。
 ところが、1980年から90年代くらいに覚えた人は、「水金地火木土天冥海」で覚えています。不思議ですね。最後の2つの惑星の順番が入れ替わることがあるんでしょうか。また、テストの正解が変わることなんてあるんでしょうか。そうです。あるんです。ちょうど、1980年くらいに一番外側の海王星と冥王星の位置が入れ替わりました。だからどちらも正解なんです。
 ところがところが、今はどうでしょうか。なんと、今は「水金地火木土天海」になっています。冥王星はどこにいったんでしょうか。実は以前から、冥王星は他の惑星に比べて小さいことが指摘されていました。さらに、だんだんと星を見る望遠鏡が進化してくると、太陽系には冥王星よりも大きい星までがあることが分かりました。
 そこで、2006年国際天文学連合総会で冥王星は惑星から準惑星になってしまったのです。ですから、今は、「水金地火木土天海」です。テストでもこれが正解です。ではみなさんも言ってみましょう。「すいきんちかもくどってんかい!」いいですね。
 このように、科学や歴史学の進歩でこれまで、正しいとされてきた説が書き換えられる。教科書も書き換えられることもあるんですね。他にも探せばありますよ。そういうことを探してもおもしろいかもしれません。
 どうしてこんな話をしたかというと、実は今日、9月23日は「海王星の日」とされています。1846年のこの日、ベルリン天文台のガレが海王星を発見したので、9月23日は「海王星の日」です。今日は海王星の日にちなんで、太陽系の惑星の話をしました。9月21日から「秋の交通安全週間」が始まっています。交通安全にも気をつけましょう!で締めくくりました。
 いろいろな制約で行動範囲が狭くなってきている昨今、話だけは大きく太陽系、宇宙の話をしました。
 急な涼しさで体調を崩さないようにお身体ご自愛ください。

公開日:2020年09月23日 08:00:00
更新日:2020年09月23日 09:13:01